たぶん、フツーのお母さん

自分のペースを探る、背伸びしない暮らし。

うさぎ

小さなころからぬいぐるみが大好きだった。

人並みに流行りの人形を買ってもらったりもしたけど、やっぱり人の形をしたものより毛の生えた生きものが好きだった。とくにウサギは、自分の干支でもあるし愛着があった。

おもちゃなんかはあまり買ってもらえなかったけど、ぬいぐるみと本は買ってくれた。とはいえ、それほどおねだりはしないほうだったし、それが母の意向に沿わないものだったら買ってもらえなかった。何を買うにも、母の価値観は絶対だった。遠足のお菓子ひとつでも、母が納得しないものは買えなかった。


それが、自分でお金を稼ぐようになって爆発した。
母が嫌いなキャラクターグッズを買い漁り、ぬいぐるみも出かける先々で買った。子どもが生まれても、その価値観はあまり変わらなかった。だから、たくさんのぬいぐるみを手放したし、ムスメは今もたくさんのぬいぐるみを持っている。

今、唯一残っているのはこの子。
そこそこの大きさがある。
実は、小さなころから顔に似合わずぬいぐるみを抱えて眠っている。子どもたちが乳児のころは添い寝していたから子どもがぬいぐるみ代わりだったけど、今もこの子を抱えて寝ている。呼吸器が弱いワタシが横向きで眠るとき、抱き枕があると呼吸が楽になる。仰向けで眠るときも、胸の上に置いて身体と掛け布団の間に隙間を作る。軽くて、とても手頃なサイズのこの子は、毛色から「きなこ」と名づけた。ときどき、枕と一緒に干している。

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