たぶん、フツーのお母さん

自分のペースを探る、背伸びしない暮らし。

親の心 子知らず ジジ知らず

最後の公式戦が終わり、ムスコは腑抜けている。

本人に自覚はない。
でも、そのあとの練習試合を見ても、周りの子もなんだかちょっと気が抜けているように見えた。


気が抜けていいところもあって、引きこもり気味だったムスコが毎日外で遊ぶようになった。ライバルだった子も違うジュニアユースに上がることが決まり、ライバルではなくなった。同じ中学校に行く予定の隣りの小学校の子も交えて遊んでいるらしい。毎日楽しそうだ。



逆に、親のほうは悩んでいた。

ジュニアユースに入る条件として、最後の公式戦に出る(ことを目指す)という約束をしたのだけど、それは達成されていない。
それで本人が「ヤバい」と思っているのならまだしも、「どうせ中学でもサッカーできるし」という感じである。約束はどうした。毎回自分の子が出ない試合にいそいそと出かけてガッカリして帰る親の気持ちは。懲りずに最後の遠征もホテル予約したわよ。ちょっと気持ちが楽なのは、ムスコと同じ出場がビミョーなラインの子の親御さんと一緒なことだけど、彼は気持ちが足りないだけで期待はうちのムスコよりされている。
ホントにね、周りの人も「残念だったね」とも言えないし、ビミョーな空気が漂うんだから。


チチが悩み、ポロリと漏らしたFBを見た義両親がチチに苦言。
「子どもがやりたいんだから、やらせてやれ」

いやいや、それはわかっているのです。
やりたがっていることはやらせたいけれども、その理由が必要なのです。気持ちよく送り出す理由が欲しいのです。こっちにだって、やらせないなんて選択肢はないのです。
たとえば子どもたちが必死にがんばっているのなら、できるかぎりの協力はする。でも、その姿が見えないのに初期費用9万円、月1万超え、遠征や交通費で年間10万超えを簡単に出せるほど、わが家は裕福ではない。昨日も恨み言を言っていたけど、義両親はチチに学費が出せないからと大学進学を断念させている。まぁ本人も行きたかったら自分で行く道もあったわけで、今さらそれを持ち出すのは逆恨みに聞こえないでもないけれど。そんな恨み節はさておいても、電話から漏れ聞こえたババの言葉についついワタシもつっこんでしまった。
「じいちゃんの生き甲斐なんだから」
いやいや、じいちゃんのためにサッカーやってるわけじゃねーし(笑)



とにかく、あと1ヶ月半、必死さを見せてくれと伝えた。
これから中学校に上がれば、また生活が変わる。何かを習慣づけるには時間がかかるもの。だから、まだ時間のある今のうちからベースを作ってほしい。正直、今のチームから同じジュニアユースに3人行くのだけど、期待度で言ったらムスコは3番手だと思う。それでいいのか。ムスコの夢は高校サッカーだけど、中学でレギュラーを取れないようでは高校サッカーは難しいと思う。よくプロで遅咲きとか言われてる人もいるけど、遅咲きでもプロになる人はスタートラインが違う。そこらのチームでレギュラーになれないのと、有名チームでレギュラーじゃないのとでは雲泥の差なのだよ。


それに、がんばりが全て望んだ結果に繋がるわけじゃないけれど、努力したことはちゃんと積み重ねとして残る。積み重ねればその上にまた少しずつでも積み上げることができるけれど、土台のないところには何も積み上げられない。自分に足りないのもそういう積み重ねだと痛いほどわかっているから、子どもにはちゃんと積み重ねてほしいのだ。
やりたいことがあるのなら。


ワタシも、今さらだとしても意識して積み重ねてゆきたいと思っている。



ムスコがサッカーを続けたいということだけは、ワタシたちもよくわかっているつもりだ。
でも、これからは遊びじゃない。
自分にとって何が大切なのかをじっくり見極めてほしいと伝えた。やりたいこと全部はできないと思う。時間が足りない。勉強だって、好きなことを続けるための選択肢を広げるために必要なことだ。サッカーが上手くても、成績が足りなくて選択肢が減った子も身近にいる。

人生は取捨選択なんだなぁとしみじみ思う毎日である。

チチにも、義実家から借りっぱなしのマッサージ機をさっさと返すように言った。使わないなら返さないと、倒れるだけでなんとかみたいにまたジジが新しいの買っちゃうわよ。あのデカブツどうするのよ。捨てることも売ることも返すこともできないなんて、どんな悪徳業者よ。