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たぶん、フツーのお母さん

自分のペースを探る、背伸びしない暮らし。

匂いのはなし

洗濯に柔軟剤を使わなくなったのはいつだったか。


もともと、ハハの実家ではおしゃれ着洗いもしくはニットなんかを洗うときにしか柔軟剤は使わなかった。柔軟剤というものを毎日の洗濯で使うらしいというのを知ったのは子どもが生まれてからだ。ご近所さんや親戚からいただくお下がりの子ども服はいつもそのお宅独特の香りがしていた。

柔軟剤を使い始めたきっかけは、その独特の香りを子どもたちが認識していて、その香りで誰の持ちものか判別しているということを知ったからだ。近所の子どもたちがムスコの忘れものの匂いを嗅ぎ、「ムスコんちの匂いだ」と判断してわが家に届けてくれた。
でも、うちの匂いってなんだろう。
ちょっと怖くなって、ほんのりいい香りをつけようと考えた。

洗濯ものもそうだけど、どこのお宅にも独特の匂いはあると思う。ワタシはおばあちゃんちの台所の匂いがダメだった。未だに、実家の使われていない台所の匂いはダメ。もう使わなくなってだいぶ経つのに、まだ匂いは染みついている。

自分のうちの匂いは、自分にはわからない。よっぽど臭かったら気づくけど、人の感覚は麻痺してゆく。だから、ずっと怖かった。自分が麻痺してるから気づかないけど、もしかしたら臭いんじゃないかと。だって、玄関とか悪臭の元がゴロゴロあるんだもの。


そんなとき、ムスメが報告してくれた。

「みんなに、うちはいい匂いがするって言われた」

え? でも、いい匂いがするようなものはないよ?(悪臭の元はあるけど)
こないだカップケーキ焼いたときに来たからじゃないの?
「他の家みたいな強い匂いがしないんだって」
そういうのもあるのね。


昨日の役員会のあとに、初めてご一緒した奥さんにも言われた。
「いつも、ごはんのいい匂いがするんですよ。それで献立が決まることもあるんです」
確かに、ごはんは毎日作ってます。エレベーターの横だから、たぶん待ってる間に匂いがするのね。


とりあえず、いい匂いだと言ってもらえて一安心。
悪い気はしないわ。

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